ゆらり、くらり、恋心。 2 〜鈴木達央〜

sweet sweet days * 60 ページ31

楓side








......、何で私ここに居るんだろう。






Aがいきなり消えてから約30分。





私はステージの舞台そでに....。





あれから急にAから連絡が入ってきて。






で、今に至る。





A「楓、どうしよう...。緊張する。」






楓「大丈夫だから、私進めるからね。」





Aの前では平然としているけど、内心緊張がヤバイ。





うん、就職の面接より緊張するよ。





だって、大好きな声優様のステージだよっ！！





楓「ごめん、A私ちょっとトイレ！！」





嘘だけど...。




ちょっと一人になって落ち着きたい...。





本番まであと十分。







楓「私らしくない....。」





緊張するなんて。





と、とりあえず深呼吸っ！！





島「あれ、カエデさん...?」







楓「っ！！？って信長さん。」





はぁ、ビックリした....。





島「こんなところでどうしたの？もうすぐでしょ？」





楓「あ、ちょっと....。」




なんか言いづらい....。




島「あ、もしかして緊張とか？」




楓「そんなわけないですよ〜。」




あ...、声裏返った.......。





島「図星だ！！」






楓「っ！！しょうがないですか、あこがれの人がこれだけ近くにいるんですよ！！」





島「へぇ、声優好きなんだ。」






楓「手に人って書いて飲んだら治ります！！」






何と古い方法....。





島「もう、そんなことより。ほらっ、手を出して！！」





信長さんに手を両手で包まれる。





楓「っ！！」





温かいけど、落ち着く....。





楓「あの...、もう落ち着きました.....。」




島「へっ？あ、ゴメン。」





信長さんの顔が赤くなる。




楓「でわ、私戻りますね。」




立ち去ろうとした時、腕を掴まれた。




島「ちょっと待って！！後でこれ着てっ！！」




そして、信長さんに渡されたのは....。






楓「制服.....。」







本番まで、あと五分。

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