ゆらり、くらり、恋心。 〜鈴木達央〜

sweet sweet days * 6 ページ8

Aside




楓「でさ、Aの仕事の調子はどう？」




A「まぁまぁかな。一応生活できるぐらいにまでなったよ。」




楓「本当にもったいないよね、Aって頭いいし、いい大学でてるんだし。デザイナーだなんて。」




A「まぁ、それには色々な事情があるのよ。」




そう、楓が言うように私はデザイナーという職に就いている。



デザイナーと言っても服だったり、空間だったり色々なモノをデザインする。



A「今は大手会社と契約を組んでるからさ、フリーの私としては助かるよ。」



一定のお金が入るしね。




A「で、その会社に行くときに王子様に会ったの！！」




楓「あ、うん。やっぱりその話題に戻るのね。でもA、彼氏いるでしょ？」




ん、彼氏.....?




A「あれ、言ってなかったけ？だいぶ前に別れたよ。」



楓「えーっ！！？」




楓の声が店内に響きわたる。





A「楓、うるさい........。」





楓「あ、ゴメン。でも、何で？いい人だったんじゃないの？」




A「うーん、なんか俺といると楽しい？って聞かれて素直に答えたら別れよかって。」




楓「あ...。うん、そっか。」




A「私、その人のコト好きじゃなかったと思うしよかったかもしれない。」



楓「A、そういうところは冷めてるからね。」




そう、私は過去を振り返っても恋という恋をしたことは数えるぐらいしかない。



しかも、すべての恋が叶うなんて決まってないし。




楓「AはAのペースで頑張ればいいよ。きっと運命の人、いるから。」




A「楓ーっ！！」




こんな風に、今日も乙女の夜会は進んでいった。






追記

５話少し訂正しました。


あと、達央さん骨折！！？




えっ！！？



脳内フリーズ中の東月でした。

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