保健委員は不思議 ページ11
「はじめまして。五年い組の五十嵐Aです。君は伏木蔵くん、だよね」
「はい。一年ろ組、保健委員の鶴町伏木蔵です。あの、先輩方はどうしてここに？」
「そうなんだ、伏木蔵！」
私にぺこりと頭を下げた伏木蔵に、よくぞ聞いてくれましたと言わんばかりに顔を近づける伊作先輩。
「Aの怪我の治療をしていたらお昼ご飯を食べ損ねてしまってね。食堂に取りに行ったんだけど、戻ってきたら躓いてしまったんだ。だから決して、やましいことはしていない！」
その必死さが逆に怪しいですよ、伊作先輩。
伏木蔵だってきっと変に思って……
「そうだったんですか。それは不運でしたね」
ないだと？
え？ 何？
保健委員会ってこんなふわっとした忍たまの集まりなの？
「……伏木蔵。信じてくれるのはありがたいけど、君はもっと人を疑うことを知りなさい」
伏木蔵の頭を撫でながら、私は言った。
「へぇー。じゃあ、A先輩が保健委員会活動を手伝ってくれてるんですか？」
擦りむいた伏木蔵の腕を治療しながら、私は保健委員活動の手伝いをすることになったと伝えた。
「うん。会計委員は保健委員に色々と迷惑をかけているからね。今度からは、保健委員の皆とも一緒に活動しよっか」
「うわぁ、楽しみですぅ」
そう言って伏木蔵が笑った。
可愛い。
「よし、できたよ。また穴に落ちないように、気をつけて戻ってね」
「はぁい」
ありがとうございました、と頭を下げた伏木蔵を、私たちは手を振って見送る。
「A、伏木蔵にもうなつかれたんだね」
「みたいです。ずっとにこにこ笑ってて、可愛くて。あの子、天使ですか？ 天使ですよね。天使でしょう！」
ぐっと拳を握って私が力説すると、伊作先輩がくすりと笑った。
「さぁ、遅くなったけど昼ご飯にしよう」
「はい！」
そう言って、私たちはそれぞれおにぎりを手に取った。
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スイちゃんですよ〜☆ - 今作も良かったです！(^^ω)次の続編に向けて出港。！ (2023年1月23日 0時) (
レス) @page39 id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン(プロフ) - 今回の話も面白かったです。今後も健康に気をつけて更新がんばってください。引き続き楽しみに待っています。 (2020年5月10日 20時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
冴川冬香(プロフ) - ユリリンさん» いつもありがとうございます。この先の展開は一応決まっているので、できるだけ早く更新できるようにしますね。ご期待に応えられるよう、頑張ります。 (2020年5月9日 11時) (レス) id: 33f8ec8fc5 (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン(プロフ) - このあとの夢主が心配です。皆が暖かく迎える事を信じます。更新楽しみにしています。引き続き健康に気をつけて更新がんばってください。 (2020年5月9日 10時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
唯(プロフ) - 冴川冬香さん» ありがとうございます！こちらもリクエスト受け付けていますのでこれからもよろしくお願いします！ (2020年5月5日 3時) (レス) id: 238aca14d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冴川冬香 | 作成日時：2020年4月30日 10時
