純白ブルース 【吉沢亮】

■正当なヲタク ページ8

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緑色の頭に腰には3つの剣。

見覚えありすぎて何かテンション上がるんだけど…！





「 それゾロっすよね？ 」


『 あっ、はい 』


「 ゾロカッコいいっすよね 」


『 よ、吉沢さんも…好きなんですか？ 』


「 ワンピースでは1番好きっす 」


『 わ、私もです！ 』





キーホルダーを手に取って嬉しそうに笑う彼女の表情が少しだけ穏やかになって、なんか嬉しいと思った

一応ペアなんだし……ある程度仲良くなっとかないと大変だよな。

　
でも共通点が見つかってよかった。
仲間見つけたみたいでテンション上がったわ。


　


「 マジでカッコいいっすよね 」


『 はい！皆んなカッコいいですけどゾロは格別というか……男の中の男って感じで、』


「 確かにゾロは男の俺から見てもカッコいいと思います 」


『 このキーホルダーも、去年の誕生日にお父さんにお願いして買ってもらったんです 』


「 へぇーー …… 」


『 今では毎日一緒です 』





うわ……なにその笑顔。

さっきまで真顔だったのに、急に笑うのは心臓に悪い。





「 ……宝物なんすね 」


『 はい 』





幸せそうだな

よっぽど嬉しかったんだろうな





『 ちなみに筆箱とファイルと下敷きもゾロです 』


「 うわ……すご。ガチっすね 」


『 そりゃ好きですから 』


「 すげぇー… 」





俺も好きだけど、物集めたりとかは無かったな。

フィギュアは集めたいって思った事あったけど
あれ結構高いんだよ。




『 アニメと原作どっち派ですか？ 』


「 どっちもかな… 」


『 それぞれの良さがありますもんね 』


「 アニメだとやっぱ声が入る分、テンション上がるけど 」


『 あ、なんか分かります 』


「 ゾロの声もむちゃカッコいいし 」


『 ホントですよ！声だけで殺られてます 』


「 んんん！！ どんな感じ？決まった？ 」


『 あっ、もうちょっとです…！ 』


「 仲良くなるのもいいけど、作業も進めてねー 」




突然背後から現れた先生に背筋が伸びる。

ビビった…全然気づかなかった。
声をかけてどこかに行った所でホッと息を吐く。




『 びっくりしました… 』


「 ……やりましょっか 」


『 ……ですね 』






また注意されたらヤだし。
てか気になってた事があるんだけど





「 てかあの、桜木さんってさ 」


『 はい？ 』


「 いくつ？ 」


『 中1です 』


「 ま……じか 」





わっか………





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