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君を守るよ3 ページ20

横尾side

太輔からの電話はすぐに北山のことだってわかった。

俺は急いで車を停めて向かった。


横『ﾊｧｯﾊｧｯ太輔！』

藤『わたっ…北山が苦しそうでっ…声掛けてっ…そしたら倒れちゃった…』

横『病院へ運ぼう！』


本当は救急車を呼んだ方がいいんだろうけど、ニュースになっても嫌だから俺の車で運ぶことにした。




病院へつくとすぐに北山はどこかへと運ばれて行った。




藤『どうしよう…どうしよう…』

横『大丈夫…』

俺は震えている太輔の手を握った。

大丈夫。

北山ならきっと…




何分経っただろうか。

しばらくするとお医者さんが俺らのところへ来た。

医者『ショック的なものからの過呼吸を起こしたみたいです。原因はわかりますか？』

横『いえ…』

医者『そうですか…。今はもう意識を取り戻して落ち着いているのでそのまま帰れますが、また思い出して過呼吸を起こすことがあるかもしれません。』

横『そうなったらどうすれば…』

医者『慌てず落ち着いて優しく声をかけてあげてください。』

横『はい…』







北山を迎えに行き、俺らは帰った。

帰りの車内はシンとしていて重い空気が流れていた。

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