元会社員、忍たまの世界で奮闘する 3

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A「ん....」


目を覚ますと、医務室だった。


A「はぁ....久々にしっかり寝れたな....」


伊作「だろうね」


A「うわっ！！」


いたよ。伊作先輩が....びっくりしたぁ....


伊作「その手の震えも、寝不足も食欲不振も全部、ストレスが原因だからね」


A「っす.....」


伊作「僕はさ、いつもいつも不運で任務失敗してるんだ」


A「あ、はい」


伊作「確かに辛かった。けど、仲間がいる。それは、とっても心強いものなんだよ」


A「.....」


伊作「僕だって、いっぱい悪口を言われたりした。辛かった。苦しかった。でも、いつも留三郎達が助けてくれるんだ」


A「.....」


伊作「要は、頼る事も大切だよって事」


A「....はい」


伊作「僕は、不運だけど、自分に同情したことは一回もない。いつも不運だけど、たまにある幸運がすごく、嬉しいんだ！」


A「！」


綺麗な笑顔....花のような笑顔


A「先輩、ポジティブですね」


伊作「そう？」


A「僕は....いや、なんでもないです」


貴方みたいに、なりたい....これは、心の内に取っておこう。


伊作「A、おいで！」


伊作先輩が両手を広げて、こっちを見てた。


A「ん」


抱きついた。


伊作「かわいいねぇ....」


A「先輩」


伊作「ん？」


A「薬の匂いがする」


伊作「臭い？」


A「いえ、落ち着くなって....」


伊作「ふふっ、ありがとう」


背中と頭を撫でられた。


A「ん〜.....」


すりすりと伊作先輩の首元に擦り寄った。


伊作「甘えん坊だね」


A「んん」


伊作「A、ご飯食べない？おばちゃんに言って、胃に優しいもの作ってもらってさ、ここで一緒に食べよ？」


A「こく....」


伊作「ん、じゃあ行ってくるからさ。一回離して？」


A「.....」


伊作「A？」


ぎゅーっと力強く抱きしめて離れてくれない。


伊作「A〜。離して〜」


A「ぅ〜〜〜〜っっ....」


伊作「寂しい？」


A「ん」


こくんと頷いた。


伊作「どうしよっかな....」


困ったなぁ....


三郎「失礼します」


伊作「鉢屋！」

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