田中の怖い話 ページ20
田中
たしか、夕方くらいだったっけな?
俺は、暇だったんで校庭を走ってたんだ
田中「ハッ,ハッ,ハッ」
その日は、珍しく6年生の鍛練組がいなくてさ、すげー静かだったのは覚えてるんだ
田中「ハッ,ハッ,ハッ,」
すると、俺の横を"なにか"が走り抜けてったんだ
田中「なんだ?あれ,,,,」
明らかに、人ではない"なにか"が向かってった先が気になってしまったって
俺は、"なにか"が向かってった方へ行こうとしたんだ
タッタッタ
何処へ向かってるんだろう?
その時は、それしか覚えてなかった,,,
田中「あれ、何処へ行ったんだ?」
いつの間にかその"なにか"がいなくなってた
田中「なんだったんだ,,,」
前に進もうとしたとき,,,
伊作「田中、ストップ!!」
田中「善法寺先輩?
どうしたんですか?」
伊作「どうしたんですか?じゃないよ
何してるの?そこ、崖だよ」
田中「え?そんなはずは,,,っ!!うわっ!」
パラパラ
善法寺先輩に止められなかったら、俺は崖から落ちて死んでいたんだ
善法寺「学園の外で、何してるの?」
田中「学園の外!?
俺、ずっと学園にいると思ってた,,,,
あっ、善法寺先輩、実は,,,,,」
俺は、善法寺先輩にさっきあった全てを話そうとしたが,,,,,
伊作「,,,,,田中、その話学園に帰ってからにして」
田中「なんでっすか?」
伊作「いいから!」
善法寺先輩の様子を見てただ事ではないなと思ってさ
伊作「帰るよ」
善法寺先輩が、俺の手を引いて走り出した
田中「うおっ!」
走り始めた瞬間
俺の背後から、声が聞こえたんだ
『あーあ、もう少しだったのに,,,,,』
その声は、善法寺先輩にも聞こえたのか
さらに、走るスピードを上げた
後々、善法寺先輩にその事を話して、善法寺先輩がなんでそんなに必死だったのか聞いたら
伊作「田中、君の背中に黒い靄みたいのが、襲いかかろうとしてたのが見えたんだ
今日一日は、絶対誰かと一緒にいてね
わかった?」
田中「はい,,,,,」
あのとき、善法寺先輩が俺を見つけてなかったら、俺は今頃,,,,,
そう考えるとゾッとした
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作者名:颯でーす | 作成日時:2020年11月25日 19時