とある忍たまは隠れていたい ２

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悲しい。


でも、俺は前を見なきゃ.....俺は死んだ。

死んだんだ。


焼死だ。


もし、もし......ここでの生活が終わって、向こうで俺が生きているという希望があるなら.....


また、兄ちゃんに会いたいなぁ......



A「っ......っ！！ゲホッ、ゴホッ、ゲホッゲッホ！！」


舳丸「！！」


重「！よかった、目を覚ました！！」


A「はぁ、はぁー.....こ、こ、は....？」


舳丸「兵庫水軍の海です」


A「ひょ、うご、すいぐん......」


忍術学園と仲がいい.....

よく、こっちに遊びに来てるんだっけ.......



舳丸「まだぼーっとしますか？」


A「.....っ、っ.....」


舳丸「！？」


ボロボロと勝手に溢れ出した涙。


舳丸「どっ、どうしましたかっ.....」


A「なん、で.....涙が、ながれて.....」


拭っても拭ってもこぼれ落ちる涙。


舳丸「重.....」


対応が分からない。

兄貴たちを呼びに行った重なら、分かるだろうに.....


A「っ、ふ、ぇ.....」


舳丸「っ、大丈夫、大丈夫」


俺は、男の子をそっと抱きしめた。


これで、少しは落ち着くといいが.......


A「にぃ、ちゃ.....ふ、えぇ.....」


舳丸「大丈夫、もう大丈夫ですよ......」



震える身体を、そっと撫でた。

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