とある忍たまは隠れていたい ２

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A「っ.....ぶはっ.......」


口から空気が泡となって出ていった。



A「か、は.......」



まずい、息が.......




薄まっていく意識、俺は目をつぶった。





俺、なんで炎が苦手なんだっけ.......



『A！A！！！』


『熱いよ！熱いよぉおっ！！！』


『苦しい、熱い、熱いよ.....助けてよ、兄ちゃん.....』




ああ、そうだ.......


俺の家、火事に遭ったんだ......


放火だった。


俺、こんな性格だからさ。


人の反感を買うことが多かった。


反感を買った一人に、家を燃やされた。



俺、その時一人で留守番中でさ。


昼寝から覚めたら一面が炎に包まれてた。



外から、父さんや母さん、兄ちゃんの声が聞こえた。


でも逃げられなかった。


煙を吸いすぎてたんだ。


燃える身体。


熱くて、熱くて、苦しくて.......


みんなの泣き叫ぶ声が、苦しくて.....痛くて.....



救出されたあとも、意識の中.....兄ちゃんの声だけが聞こえてた。


兄ちゃん、ごめんね。


父さん、母さん、ごめんね......




もっと、一緒にいたかったなぁ.......




A「っ.......」



目から溢れた涙が、水の中で浮いた。



ごめん、ごめんね.....父さん、母さん......




ごめんね、兄ちゃん......








俺は、静かに目を閉じた。

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