とある忍たまは隠れていたい ２

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A「忍術学園まで、案内します」


ふいっと錫高野さんから目線を外し、前を歩いた。


与四郎「おう。頼む」


A「！！ちょっ！」


スルリと手を繋がれた。


A「なに、をっ！」


与四郎「また迷子になっちまうだろ？」


この人.....！！


A「っ、からかわないで下さいっ！」


与四郎「ははっ、悪い悪い！ついな」


A「ついでからかわないでください......」


くそ、これが、風魔の人なのか.....


距離感が、距離感がバグってる気がする......


A「まったく.....」


もうなにも思わない。

俺は無でいる。


A「行きますよ」


錫高野さんの手を引き、学園へ向かって歩いた。




与四郎「A」


A「なんですか」


くいくいと握ってる手を引かれた。


与四郎「何か面白いはないは無いのか？」


A「あなたは僕に何を求めてるんですか」


与四郎「会話ないのは寂しいべ？」


A「.....はぁ、分かりましたよ」


なんか、伊作先輩と食満先輩を足して二で割ったタイプの人だ。


会話の流れを完全に持っていかれる。

ペースが、ペースが.....



A「じゃあ、最近あったことを話します」


与四郎「おう！」



学園であったことを話しながら、学園へ向かった。


相手は風魔の人だし、次会うのはまたしばらく先だろう。


だから、まあいいや。


半分諦めながら、錫高野さんにお話をした。

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