とある忍たまは隠れていたい ２

風邪っぴき君 ページ17

・

次の日の朝。


A「.......はぁ」


頭痛い、喉痛い、だるい......

昨日海に落ちたからかな....


A「う"〜〜〜......ゲホッ、ゲホッ.....」


夏目「A、起きてる？」


A「るい、せんせ.....」


夏目「ん？どうしたの？」


部屋の外にいた類先生が中に入ってきた。


A「ゲホッ.....」


夏目「顔が赤いね」


ピトリと俺の頬に手の甲を当てた。


夏目「ありゃ、熱あるや」


A「だるい....ゲホッゲッホ....」


夏目「海に落ちたからかなぁ.....夏とはいえ、海は冷たいからね」


A「ふぅ、はぁ.....」


夏目「今日はお休みしようね。酷い熱だ」


A「おれ、このまま死んじゃう？」


夏目「ん、ふふ....大丈夫。ご飯食べて、薬飲んだらすぐ治るよ」


A「ん.....」


夏目「伊作を呼んでくるから、少し寝てるといいよ」


A「ｺｸｯ.....」


夏目「一人で平気？」


A「平気」


夏目「....分かった。じゃあ、俺行ってくるからね」


A「ん」


俺の頭を少し撫でて、部屋を出ていった。



A「しずか.......ゲホッゲッホ、ゲホッ....」


一人で平気って言ったけど......


本当は.....




A「別に、平気だし.....」



寂しさや不安を忘れるように、布団の中に潜った。



はやく、熱なんかなくなれよ......

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す