とある忍たまのモブ生活？？？

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A「ん......いって....」


ズキリと痛む頭を押さえ、起き上がった。


伊作「まだ寝てても平気だよ？」


上から声がかかり、また寝かされた。


A「？.....善法寺、先輩.....」


俺、先輩の膝の上で寝てたのか.....


伊作「君たちが満身創痍だって聞いて、手当しに来たんだ。ちなみに、タカ丸の手当は終えたよ」


ほら、と指さされた方向を見た。


タカ丸「すぅ.....」


手当済みの小綺麗なタカ丸さんが眠っていた。


A「ホントだ......」


伊作「君たち、なんでそんなにボロボロだったの？」


A「蜂に追いかけられて、落とし穴に落ちて.....猪と熊に追いかけ回されて....また落ちて....」


伊作「Aも一応、保健委員会だもんね.....」


A「そーですね....」


伊作「でもまあ、お疲れ様」


A「ん」


ふわりと頭を撫でられた。


伊作「あ、そうだ。A、僕のこと伊作でいいよ？」


A「え？」


伊作「なんか、せっかく本格的に保健委員会になったのに、苗字呼びだと距離感じるし......」


A「....気が向いたら、呼びますよ」


伊作「ふふ、Aは素直じゃないね〜」


A「ほっといて下さい」


伊作「ん、ふふっ」


伊作先輩は、不思議な人だ。

ほわほわしてて、なのに、たまに怖い時がある。


怪我人は、どんな人であろうと手当をする。


けど、俺は知ってる。

殺せと言われた人は、迷わず殺すということ。


優しそうに見えて、人畜無害そうに見えて、意外と冷徹なところがあるということ。



A「はぁ......」


伊作「ん？どうしたの？」


A「別に」



俺は、一生この人には勝てない。


そう思った言葉は、俺の中で隠しておこう。


なんか、不服だから。

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