今日も今日とて推しが尊い！！！

・ ページ26

・


実習を終え、学園に帰宅。


そして、風呂に入り、委員会に参加することになった。


この実習後の委員会は、下級生が居ない。

要は、四年生を慰める....話を聞くためだけの委員会だ。



だから俺も来た。

図書室に。



A「失礼しまーす」


雷蔵「A！大丈夫だった？」


A「大丈夫っすよ。意外と、平気でした」


にこりと無理やり笑った。


雷蔵「！！」


長次「！」


A「どうしたんすか？そんな驚いた顔をして.....」


雷蔵「A......」


長次「大丈夫、なのか？」


A「だから、大丈夫ですって。自分でもびっくりしてるくらい、元気です」


嘘。


正直、倒れそうだ。


吐きそうだ。


この場で倒れてしまいたいくらい、身体が辛くて、苦しい。


けど、迷惑かけたくないんだ。



A「みんな、大丈夫ですかね」


長次「大丈夫だ。小平太たちが着いてるからな」


雷蔵「うん。兵助も着いてるし」


A「そうですね」


森から出た時、みんなの顔を見た。


目元が赤くなっていた。


泣いたんだ。

泣けたんだ。


俺とは違うな.....



やっぱ俺は、あっち側なのかな......



雷蔵「感覚は、大丈夫？」


A「実感、ないのかもしれないっすね」


長次「そうか......」


A「俺、もう大丈夫なので....失礼します」


俺は、図書室を出た。





雷蔵「中在家先輩、あれ......」


長次「ああ.....かなり無理をしている.....伊作や鉢屋を見ている気分だ」


雷蔵「A、大丈夫かな.....」



A、心配だよ......

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す