感情が"視える"不思議な子 ２

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土井「A〜」


朝方から夕方のこの時間までAが見つからないと、きり丸と兵太夫から苦情が来た。


だから、学園内を探したのだが.....


土井「A、どこに行ったんだろうか.....」


なかなか見つからない。



土井「ん？」


ちょうど四年生長屋にたどり着いた時、二人ほどしゃがんで部屋を覗いている者がいた。



土井「なにしてるんだ？伊作、仙蔵」


伊作「あ、土井先生」


立花「こんにちは」


土井「こんにちは。何をしているんだ？」


伊作「コレ見てください」


伊作が部屋の中を指さした。


土井「？....あ、いた.....」


だがこれは、連れて帰れないなぁ......



A「ん、ぅ.....」


平「ん....」


田村「すぅ.....」


タカ丸「くぅ....」


綾部「ふぅ......」


滝夜叉丸がAを抱きしめ、それを囲むように三人がすやすやと眠っていた。


土井「これは、起こしにくいな....」


伊作「そうですねぇ.....」


立花「もう少しだけ、寝かしてあげましょうか」


土井「だな」



猫のように丸くなってる五人。


Aは、あまり四年生と関わるという感じではない。


見る限り、また人間ホイホイが出たな。


土井「そのうち、良からぬものとも仲良くなりそうだ」


伊作「あはは、人間ホイホイですね」


立花「一概に、なしとは言えませんね」


土井「だろう？」


眠る五人を見守りながら、クスリと笑った。

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