感情が"視える"不思議な子 ２

四年生と....？ ページ21

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リクエストです！



A「ふぁ....なんか、朝早く目が覚めちゃった....」


いつもは、ギリギリまで寝てたけど....今日はなんだか目が冴えちゃった....


早朝に校庭へ出るなんて初めてかも....




『ふっ、はっ！』



A「？」


誰かの声が聞こえる.....


行ってみよう.....


声のした方向に向かった。




A「！」


たどり着いた場所にいたのは.....



平「はっ！く、ふっ！！」


汗を流し、必死に鍛錬をしている平先輩。

金吾から平先輩の話はよく聞くけど、実際に話したことないんだよね.....



A「すごいなぁ.....」


こんな早朝に、鍛錬....

お母さんが前に言ってた気がする。

自信過剰は、自信が無い証拠だって。


平先輩は、あれだけ鍛錬してるのに、自信持てないのかな.....

いつも強くて、カッコイイのに....


A「！！」


平先輩の周りに見えた感情.....

『痛い』『苦しい』『辛い』の感情。


A「っ！」


僕は、気づいたらもう走っていた。



平「っ、はぁ、はーっ....」


A「た、いら、先輩っ！！」


平「！」


走って、平先輩の裾を握った。


平「確か、桜川Aだったな。私に何か用か？」


A「もう、ダメ....先輩、壊れ、ちゃう.....」


平「なんの事だ？」


A「身体、痛めてる....辛いって苦しいって、思ってる....」


平「！思っていない」


A「嘘ですっ！だって、だって....無理しちゃ、だめ....」


平「お前には分からない事だ。学年一位のプレッシャー、お前には分からないだろう？」


A「っ！分からないです....けど！一人で無理するのは、違う....」


平「天才は、いつも隠れて努力するものだ」


A「違う....平先輩は、天才じゃない....努力家で、いつも努力をしているって、金吾が言ってました....」


平「.....」


A「辛いなら、苦しいなら、もうやめて....僕は、そんな感情、見たくないです.....」


平「たまには、休んでもいいだろうか....」


A「いいんです。休んで、ください」


平「そうか....ありがとう、A」


A「いえ、平先輩が壊れなくてよかった....」


平「滝夜叉丸でいい。そうだ、今日は休みか？」


A「は、はい、休みです.....」


平「私たちの部屋に来い。ちょうど美味しい菓子が手に入ったんだ」


A「いいのですか？」


平「ああ」






どうやら、四年生のお部屋におじゃまするようです。

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