兵庫水軍の子 にぃ！

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そんなこんなで夜。



A「来た、けど......」


風呂あがり、寝巻き姿で義兄と鬼兄の部屋に来た。


義丸「おー、逃げなかった」


鬼蜘蛛丸「こっちおいで」


同じく寝巻き姿で胡座をかいて座ってる二人。


何だこの色気は。


A「失礼しまーす......」


部屋の中に入った。



A「！兄さんたち、お酒飲んだでしょ」


酒臭いし、二人の顔が若干赤い。



義丸「ははっ、Aは鼻がいいな」


鬼蜘蛛丸「ああ、さて、A。おいで」


A「うわっ！」


鬼兄に手を引かれ、膝の上に向かい合って座らされた。


A「ちょ、へ？兄さん？」


義丸「鬼蜘蛛丸、ずるいぞ」


A「ひ、ぃ.....」


後ろから抱きしめられた。


A「ちょ、なにさ！急に.....」


鬼蜘蛛丸「薬草の匂いが強いな。誰だい？この匂いをつけたのは」


A「！」


薬草.....伊作先輩だ。


そうだよな。あんだけ学園内外でくっついて歩いてたから、匂いも、付くよなぁ.....


義丸「気に食わないな」


A「へ？....っだっ！！」


ガブッと首を噛まれた。


A「痛っ、義兄、痛いっ！」


義兄、犬歯あるから、痛い。


鬼蜘蛛丸「こら義丸、もう少し加減をしろ」


A「ちょ、ちょ、脱がすなよ！！」


鬼蜘蛛丸「しー、みんな起きてしまう」


A「っ〜〜〜っっ！！」


ピトと唇に鬼兄の人差し指が当たった。


鬼蜘蛛丸「いい子にできるよな？」


A「コクコク！！」


鬼蜘蛛丸「ん、いい子だ」



あ〜、やっばい。

嫌な予感しかしない。

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