兵庫水軍の子 にぃ！

実習。その前に...... ページ19

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園田村事件の次の日。

俺の部屋。



平「さて、話してもらおうか。お前の、過去を」


A「おう」


涼「A、嫌なら無理するなよ？」


A「大丈夫。覚悟は決まってる。さて、どこから話そうか」


田村「悠先生との、出会いから」


A「うん。分かった。あれは、俺が5歳ぐらいの時かな.....」




話そう。俺の過去を.....



俺が5歳の時....


俺さ、家族が居ないんだ。


母さんは、俺が生まれて直ぐに病気で.....

男でひとつで育ててくれた父さんは、俺が4つのとき戦に巻き込まれて死んだ。



A「......」


行く宛てもなくさまよってた俺は、幼く、考える力もなかった。


腹を空かして、ある森で倒れたんだ。



A「はー、はー.....」



俺、このまま死ぬのかな......



悠「お前、大丈夫か？」


A「だ、れ.....？」


悠「下羽悠。忍者で、兵庫水軍だ」


A「はら、へった.....」


悠「お前、家族は？」


A「母さん、病気.....父さん、戦で死んだ....」


悠「俺と一緒だな。なあ、俺と来いよ。俺がお前の家族になってやる」


A「かぞ、く.....ゆう、にぃ.....」


悠「行こうか」


悠兄は、俺を抱き抱え、兵庫水軍に連れていった。



そこで俺は、兵庫水軍になった。

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