抜け忍の子、忍たまになる にん！

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伊作「ねぇ、竹谷」


竹谷「なんすか？」


伊作「Aって、何から何まで幼いよね」


竹谷「まあ、最近まで教養も無かったですし.....」


伊作「好みにしやすいっていいよね」


竹谷「伊作先輩って、結構Sですよね」


伊作「ん〜？僕は、欲望に忠実なだけ」


竹谷「そすか」


布団に寝ているAを挟み、そんな会話をしている二人。


伊作「Aさ、今度三年生のみの実習があるんだって。大丈夫かな」


竹谷「大丈夫だと思いますけど....ちょっと不安ですよね。でもまあ、覚えがいいと言われてますから、大丈夫だと」


伊作「覚えがいいんだよね.....先生もビックリしてた」


竹谷「隠れた才能ですかね」


ふわふわとAの頭を撫でた。


伊作「前はさ、あんなに怯えてたのに、今じゃ最高の笑顔を見せてくれる。凄く嬉しい」


竹谷「分かります」


頭を撫でようとしただけで身体をビクつかせ、優しくしてやると不思議そうな顔をしていた。


『愛情』っていうものを、全然わかってなかった。


恐怖と苦痛、不安。それしか知らなかった。


そんなAが、こんなにもみんなに愛されて、愛されて.....


竹谷「でもまだ、愛情って言うものは分かってなさそう」


伊作「これから、僕たちがたっくさん教えてあげるの。恐怖や不安を打ち消すくらいね」


竹谷「そうですね」


伊作「さて、僕達も部屋に戻ろうか」


竹谷「はい」



立ち上がって、部屋を出た。



竹谷「おやすみ。いい夢を.....」



そう言って、俺は静かに襖を閉めた。

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