"視える"編入生 肆

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〜一年長屋〜


土井「A！香！！」


土井先生が駆け寄ってきた。


A「被害者は誰ですか？」


土井「乱太郎と伊助、庄左ヱ門と喜三太、三治郎、きり丸だ」


A「他のクラスは？」


土井「い組が彦四郎と左吉。ろ組が孫次郎と平太、怪士丸だ」


ろ組、ほぼ壊滅状態。


土井「今は、一年は組の教室でみんな寝ている」


A「は組ですね。香先輩、行きましょう」


火宮「おう！」


は組の教室へ



兵太夫「A先輩！！三治郎が！！」


A「うん。大丈夫」


は組の教室に眠る被害者を見た。


火宮「一番重症は.....」


A「！乱太郎、きり丸.....」


乱太郎「か、は....げほっ」


きり丸「ぐ、ぅ、はっ、が.....」


A「痣が.....」


火宮「ほぼ全身に.....」


これ、全身が埋め尽くされた時が......


やめよう。考えたくない。


きり丸母「Aさん。お願い、きり丸を！！」


きり丸父「きり丸を！！私達の力では、どうにも......」


A「大丈夫、なんとかします」


虎若「誰とお話してるのですか？」


A「っ！！はは、気のせいだよ」


そうだ。俺が見えてることは言ってないんだ。


A「ふー.....香先輩」


火宮「おお」


香先輩と手を繋いだ。


A「.....消えろ」


火宮「消えろ」


教室内の空気が澄んだ。


A「少し、マシになったかな.....よし、次です」


火宮「おう、土井先生、失礼します」


土井「ああ、気をつけろよ」


A、火宮「はい！」


次は、二年生か.....

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