"視える"編入生 弐

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三郎「って.....」


A「だから言ったじゃないですかぁ.....」


えー、見事に移りました。

二人仲良く口内炎です。俺は、腰痛プラスだけど.....


三郎「だが、欲しがったのはAだぞ？」


A「うぅ...../////」


枕で顔を隠した。


三郎「まあ、俺もして欲しかったからなぁ」


A「鉢屋先輩、口内炎、痛いですよね.....ごめんなさい」


三郎「いや、大丈夫だ」


頭を撫でられた。


A「鉢屋先輩」


三郎「ん？」


A「僕、疲れました.....」


三郎「そうだな。無理させてしまったな」


A「ぎゅーって、してください」


布団に寝っ転がったまま、両手を広げた。


三郎「！ああ、俺も疲れた」


鉢屋先輩が寝っ転がって、俺を抱きしめてくれた。


三郎「おやすみ」


A「おやすみなさい」


二人で抱き合って、寝た。





火宮「あーあ」


Aに用があってきたが.....


火宮「三郎め.....まあ、いいか」


二人とも、幸せそうに寝やがってよ.....


火宮「ったく.....」


こう見ると、この二人はなんか似てるよな.....

視えることを隠してるAと素顔を隠してる三郎。

あいつは、嘘ついてる。俺は知ってる。


素顔を忘れた？んなわけないだろ。見せたくないのだろうな.....


まあ、あいつが自分から見せるまで、ほっとくけど.....


火宮「さーて、帰るかな」


幸せそう眠る二人を見て、部屋に戻った。

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