"視える"編入生 弐

・ ページ46

・


A「せ、せんぱっ.....」


伊作「ん〜？」


A「っ.....」


蜂蜜みたいな、ドロッとした甘い声.....

耳が可笑しくなる.....


伊作「A.....」


A「ひっ....」


息が、耳に......


伊作「ねぇ、A.....」


A「ひっ、やっ.....」


くすぐったい....なん、だよこれ.....


伊作「僕の名前、呼んで？」


A「んっ....ぜ、善法寺、先輩....」


伊作「違う」


下の名前？かな.....


伊作「ほら、早く」


A「ん、ぁっ.....////い、いさく、せんぱい.....////」


変な声出たぁ.....耳元で話すからぁ.....


伊作「もっと」


A「ひ、んっ....////い、さく、せんぱいっ....////」


伊作「これからは、そう呼んでね」


A「っ...../////」


こくこくと頭を振った。


伊作「ふー.....」


A「ひぁっ！？！？」


耳に息を吹きかけられた。


伊作「へぇ、耳弱いんだ....ん」


A「ん、やぁあっ....////」


右耳、食べられた。


伊作「ん、ちゅ、じゅ....」


A「んんッ、は、ぁっ..../////」


うぅ、変な感じするっ.....


伊作「こっちも....ん」


A「んぁっ、は、んっ..../////」


舌が、耳ん中に.....


伊作「ふぅ、気持ちいい？」


A「んやぁッ....////わかんなっ、ひんんっ....////」


伊作「かーわい....」


A「ふぁっ！？せんぱっ、移っちゃ.....////」


口吸いしてこようとした。


A「っ..../////」


観念して、目を閉じた。


でも、なんか、いつまで経ってもされなかった。


A「.....？」


目を開けると.....


土屋「僕の生徒に何してくれてるんですか？」


伊作「あはは.....」


土屋先生に首根っこ掴まれてる伊作先輩がいた。


涼風「A、大丈夫でしたか？」


A「ぇ、あ、はい....」


涼風「口内炎、大丈夫ですか？」


A「だ、大丈夫です」


土屋「伊作、僕と少し、お話しましょうか」


伊作「はい」


A「ひぇ〜.....」


顔、こわ.....


涼風「では、私達は失礼します」


A「みゃっ！」


抱き上げられた。



土屋「はい、あとは任せました」


涼風「はい」



医務室を出た。

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す