"視える"編入生 弐

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〜園田村〜


A「ぁ、いた。て、手潟さん」


不破先輩から離れ、手潟さんの元へ走った。


手潟「どうしたのじゃ？」


A「手拭いです」


手潟「ああ、ありがとう」


A「い、いぇ....失礼します」


直ぐに離れた。


土井「A！！大丈夫だったか？」


A「大丈夫です....」


土井「すまなかったな」


A「いえ、大丈夫です」


土井「ん、腹ごしらえをしたら、少し寝なさい。疲れただろう」


A「ありがとうございます」


一はは、みんな寝そうだなぁ.....


三郎「A、こっちだ」


A「は、はい」


園田村の小屋の縁側に座った。

不破先輩と鉢屋先輩の間。


A「んむ....」


おにぎり、おいしい。


黒木「本当に、こんな小さな村でタソガレドキと戦うつもりなんですか？」


三郎「手潟さんは、最初から戦うつもりだったんだよ。来る時に見たろ？防御用の陣営具が既に用意されてる」


ホントだ。


黒木「あ、そういえば.....」


山田「小さな村だが、園田村は敵から攻めにくい地形になっている。背後に山があり、周りが川と沼に囲まれている」


A「んん.....」


雷蔵「眠い？」


A「んん....だい、じょ....ぶ、れ、す.....」


雷蔵「おやすみ」


Aを自分の膝に寝かした。


山田「それに、正面は田や畑」


伊作「先生」


山田「うん？」


伊作「もう、限界みたいです」


山田「そうだな。それじゃ、みんな食べたら一眠りしなさい」

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