壊れた忍

ここは、なんなんだ...... ページ6

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A「......ここ、は......」


どこだ？


知らない部屋だ、俺の家じゃない。


布団から起き上がり、辺りを見渡した。


伊作「起きたかい？」


A「っ！いつから居た」


伊作「最初から居たよ」


気配を感じなかった。


元々居ただと？

そんなわけない、俺は人の気配あるところで眠れないのに......


いや、それだけ薬が強かったのか......


伊作「あ、そうだ。手当するから、服脱いで」


A「！なぜ俺が怪我してるとわかった」


伊作「まず最初は、侵入した時の動きかな。身体を庇うような、痛みを感じないような動きをしていたからね。次に、君をここに運んだ時。背中や他の部位がとても熱かった。これは君が怪我をして、その怪我が熱を持ってる証拠だ」


A「.......」


あの短時間で、そこまで見抜けるものなのか......


恐ろしいな.....


伊作「さ、服脱いで」


A「ああ」


袴の帯を解いて、上衣と肩衣を脱いだ。


伊作「！！」


A「なに」


伊作「痛く、無いの......？」


A「別に」


伊作「そっ、か......じ、じゃあ、手当するね」


A「......」




なぜ、仮にもお前達の長を殺そうとした相手に、こんなに、優しくするのか.......




俺には、分からない。

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