壊れた忍

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平「何をタカ丸さんに迫っている！阿呆！」


A「い"っ！！」


タカ丸に迫っていたら、背後から近づいていた平に気づかず、頭にゲンコツを落とされた。


A「平、痛い」


ズキズキと痛む頭を押さえ、平を睨んだ。


平「ったく、お前が起きてるか心配で来てみれば、だいぶな元気なようだな」


A「.......」


何故か怒っている平。


ふいっと顔を背けた。


平「A、こっちを向け」


A「断る」


タカ丸から離れ、顔を背けたまま正座をした。


平「そういうことを言うやつは、せっかく三木ヱ門と喜八郎と買ってきた甘味はなしだな」


A「なっ、それは困る！」


平「じゃあなんて言うんだ？タカ丸さんに」


A「......すまない」


タカ丸「ん、ふふっ、いいよ。大丈夫」


楽しそうに笑うタカ丸は、俺の頭を撫でた。


綾部「ほんと人間らしくなったねぇ」


田村「いい事だよ」


A「いつの間に来ていたのか」


綾部「ほんと、柔らかくなって.....」


A「ふぇ.....」


むにむにと両頬を手で挟まれ、揉まれた。


平「さ、A。動けるなら甘味を食べようか」


A「ああ」



甘いものだ。

好きだ。







ここが医務室ということを忘れ、お茶会をしていたところを善法寺伊作に見つかり、こっぴどく叱られたのは言うまでもない。






俺は悪くない。






伊作「いや、悪いよ！？」


A「........」

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