壊れた忍

この人たちが、俺の同級生 ページ24

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平、綾部、田村「.........」


A「......」


授業を終え、放課後。


タカ丸に色々教えて貰っていると、教室に見知らぬ三人が入ってきた。


同じ色の忍び装束。

同じ四年生か。


A「........」


タカ丸「お？」


何となく嫌で、タカ丸の後ろに隠れた。


タカ丸「んふふ、Aも人見知りさんなんだね〜」


A「！」


ギューッと抱きしめられ、頭を撫でられた。


平「.....い組、平滝夜叉丸だ」


綾部「同じく、綾部喜八郎」


田村「ろ組の田村三木ヱ門だ」


A「.....は組、社Aだ」


声とか、気配とか、雰囲気で分かる。


警戒心が強い。

いや、忍びをやっている以上当たり前か。


A「殺したければ殺せばいい。俺は別にいい。生きることに、執着とかないからな」


平「それだ」


A「？」


平「私達とて、お前を警戒してる訳では無い。お前の、その考えが気に入らない」


A「！」


襟を掴まれ、無理やり目を合わせられた。


タカ丸「ちょ、滝夜叉丸！」


平「確かに最初は警戒していた。お前は、学園長を殺そうとしたからな。なのに、なぜ泣く。何故泣いた。何故、逃げようとしなかった、嫌なら逃げることだってできただろう」


A「.......」


こいつが言いたいことは.....


なぜ人形のように従うことしかしないのか。

なぜ、嫌なら逃げなかったのか。








理由なんて、一つだろう。

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