壊れた忍

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A「ん.........」


外から差し込む日差しで目を覚ました。


A「俺、寝てたのか......」


こんなにぐっすり寝たの、何時ぶりだ。


A「.........」


立花「おはよう」


髪を緩く結んで、寝間着姿の立花仙蔵が部屋に来た。


A「ああ」


どうやら、襖を開けっ放しで寝ていたのだな。


いや、立花仙蔵と居て、そこからの記憶が無い。


A「あんたか、俺をここに運んでくれたのは」


立花「ああ、ぐっすり眠っていたからな」


A「感謝する。こんなにゆっくり眠れたのは、久しぶりだ。ありがとう」


立花「！」


立花仙蔵が、目を見開いたまま固まった。


どうしたんだ？


立花「いい成長をしているな。伊作の影響か」


A「ん......」


座っている俺の前に膝をつき、そっと頬を撫でた。


冷たいな、でも嫌な冷たさじゃない。

暖かい。


立花「初めてお前を見た時は、もう心は治らないって思っていたが、笑えるようになってきたな」


A「そうなのか、まあ今は.....前より、生きるのが楽しいんだ」


立花「いい成長だ。これからも、よろしく頼む」


A「ああ」




俺は、どうやら前とかなり違うらしい。



たしかに今は、生きるのが楽しい。







自然とそう思えるのは、きっと......








ここにいる人たちが優しくて、暖かいからだろうな.....

この人たちが、俺の同級生→←・

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