暗殺なんて....... ページ2
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父「忍術学園学園長の大川平次渦正を殺してこい」
A「.......」
人なんて、殺したくない......
俺は今まで、何度もその現場を見てきた。
一向に慣れない。
殺したくない。
でも殺さないと、アイツに.......
結局は、言いなりなるしかないんだろう。
父「チッ、返事をしろ!」
A「ぐっ!」
黙って下を向いていたら、父に腹を蹴られた。
父「俺の命令に逆らったら、どうなるか分かるよな」
A「....はい、父上。行って参ります」
父に一礼をし、俺は家を出た。
俺の家は、暗殺者の一族だ。
しかも、悪い噂しか立たない、最悪の一族。
父は、俺や母さんを人として見なかった。
使い勝手のいい手駒。
玩具のように、人形のように扱う。
幼い時からそうだった。
母さんは、泣きわめく俺を守るため、父に抵抗したがために、俺の目の前で殺された。
泣けなかった。
泣きたかった。
その一件以来、プツンと糸が切れて......
何も感じなくなった。
みんなが当たり前の、楽しいも笑顔も、悲しいも.....
全部、忘れた。
もう何も分からない。
記憶なんて、無いんだ。
町の人たちを見ていると、羨ましい。
そんな当たり前が欲しかった、それだけなのに......
きっと俺には、一生無縁なのだろう。
俺は、永遠、あいつに縛られたままなんだ。
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颯でーす!(プロフ) - むむちぃさん» ありがとうございます!お気遣い感謝しますm(*_ _)m (2月21日 7時) (レス) id: 79844c8da0 (このIDを非表示/違反報告)
むむちぃ(プロフ) - 相変わらず颯さんの作品面白いです😭💕定期的に見直してます😂💕体調にお気をつけて下さい😭応援してます!! (2月21日 5時) (レス) id: 02955418be (このIDを非表示/違反報告)
颯でーす!(プロフ) - 𝖫𝗎𝖼𝖺さん» ありがとうございます!今しばらくお待ちください! (12月4日 13時) (レス) id: 79844c8da0 (このIDを非表示/違反報告)
𝖫𝗎𝖼𝖺 - 初コメ失礼致します、後編楽しみにしております! (12月4日 10時) (レス) @page50 id: 4c7c84da7b (このIDを非表示/違反報告)
颯でーす!(プロフ) - 空さん» ありがとうございます!(´▽`) (9月9日 14時) (レス) id: 79844c8da0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:颯でーす! | 作成日時:2023年7月8日 13時