不運大魔王の幸運な弟 にぃ

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母さんの手伝いをしたり、父さんと遊んだり、兄さんと夏休みの宿題をやったりして、意外と夏休みを満喫した。


母「ここから学園遠いものね。気をつけていくのよ？」


A「ん.....」


伊作「うん」


父「病気と怪我だけには気をつけて」


A「ん......」


伊作「うん、父さんもありがとう。じゃあ、行ってきます」


A「いってきます......」


父母「いってらっしゃい」


早朝、僕の家から学園はそこそこ遠いため、朝早くに家を出る。


眠い。


伊作「さ、A行こうか」


A「ん」


眠くて目を擦る僕の手を引いて、歩き出した。


伊作「夏とはいえ、朝は少し涼しいねぇ」


A「にいさ.....」


伊作「んー？」


A「ん」


兄さんに向けて、両手を広げた。


伊作「眠い？」


A「ん、ねむぃ......」


伊作「よし、わかった。学園着いたら起こすね」


A「ん」


ヒョイっと兄さんに抱っこされた。


伊作「おやすみ」


A「ん、おやすみ......」


ねむかった......


伊作「ま、Aくらいの歳の子には、いくら忍たまやってても眠いよねぇ.....」


ぽんぽんと眠ってしまったAの背中を撫でた。


伊作「ふふ、かわいいなぁ.....」



大人びてるけど、僕の前では赤ちゃんも同然だ。


天使のように可愛い。




最高に可愛い弟だ。

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