同じクラスにはモテ男共がいる に！

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伊作「軽い捻挫だね」


A「リレー出れますか？」


伊作「無理しない範囲でね。出てもいいけど、終わったら必ず病院に行くこと。いい？」


A「はーい」


この人は、三年の人気者のうちの一人。

めちゃくちゃ不運のくせして、めちゃくちゃ優しいんだよね。


保健委員長だ。


兵助「俺、競技に戻るから、Aは席に戻ってな」


A「棒倒しでちゃダメ？」


伊作「ダメ。君ね、敵クラスの男子に引っかかれた傷もあるんだから」


A「は？あ、ほんとだ」


脇腹あたりに引っかき傷があった。


伊作「よし、数馬！」


数馬「はい？」


伊作「高等部二年一組三十番の椅子から体育着貰ってきてくれないかい？」


数馬「はい、分かりました！」


A「え？」


伊作「君無理しそうだから、リレーまでここにいようね」


A「え」


兵助「ああ、そうしてくれ。じゃ、俺行くから」


A「！」


俺の頭を軽く撫でて、兵助が走り去って行った。


伊作「ほんと気にいられてるね」


A「そう、ですかね」


伊作「君は人脈もそうだし、人を惹きつける力がある。いい能力だね」


A「ども」


よくわかんないけど、なんならこの人と初めて話したけど、なんか、心地いいなと思った。



一組ちなみに、優勝してた。


俺とクラスの覇気が凄かった。


ほかのクラス、俺のクラスの圧に負けた感ある。


ちょっと面白かった。

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