同じクラスにはモテ男共がいる

距離がちけぇんだよ！！ ページ8

・


席替えをしてからというもの......


A「あー、ねむ......」


手入れのされてない頭をガシガシとかき、教室に入った。

俺朝弱いんよ。


楓「相変わらずボッサボサだね」


A「ねみぃ.....」


ガタンと椅子を雑に引いて、座った。


ちなみに楓は、俺の席の四つ隣だ。

遠いようで近いようで遠い。


A「寝る」


楓「おやすみ〜」


A「楓どこ行くん？」


楓「始業のチャイムなるまで、図書室にいる」


A「ん、またな」


楓「またね」


楓を見送り、アイマスクをした。

そしてひざ掛けを肩から被り、椅子にもたれかかって眠った。


A「すー.......」


一番最初に教室来るから、結構長い時間寝てられる。

幸せなひとときだ。


A「ん、すぅ......」


雷蔵「おは.....寝てる」


三郎「寝てるな」


Aが寝ている間、三郎と雷蔵が教室に来た。


雷蔵「かーわい」


三郎「アイマスクまで持ってくるのかよ。すげぇな.....」


雷蔵「A」


A「っ〜〜〜〜っっ！！！うわぁあっ！！」


雷蔵がAの耳に囁き驚いたAが、椅子から転げ落ちた。


A「痛ってぇ......」


ズキズキと痛む腰を摩った。


A「んだよ.....っ！」


雷蔵「おはよ」


俺の前にしゃがみ、にこりと物腰柔らかな笑顔を見せた。


A「.......はよ」


ふいっとそっぽを向いた。


三郎「おはよう」


A「ん」


席に座り直して、机に突っ伏した。


雷蔵「僕たちとお話しよーよ」


三郎「起きろって」


A「ﾁｯ」


うっぜぇ......


なんで席替えした途端、こんなベタベタしてくんの！？


A「はぁ......なにさ」


三郎「やっとこっち向いたな」


雷蔵「お話しよう」


もうやだこいつら。


ほんと嫌い。



会話は、ほぼ聞き手に回っていた。


入るのめんどいもん。

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す