同じクラスにはモテ男共がいる

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尾浜「あ、せんせー」


木下「？なんだ」


三郎「グループは、私たち学級委員長が決めていいんですよね？」


木下「ああそうだ。任せたぞ」


三郎、尾浜「は〜い」


A「！」


俺は見逃さなかった。

学級委員の二人が、ニヤリと笑ったのを......


ああ......嫌な予感がする......


というか......！！


A「なんで、あいつら.......」


俺の弱点知ってんの.....？


背中を指でなぞった鉢屋三郎。

耳にそっと話しかけた久々知兵助。


俺は、中等部から高等部までの六年間。

一度もこいつらと話したことがない。


もしかして......


A「......」


じっと、近くの席にいる楓を見た。


楓「？」


A「(お前か？)」


指をさしながら、そう目線を送ると......


楓「(違う)」


という目線で首を横に振った。


あれ〜〜？


楓は物で釣れるタイプだ。

大好きなお菓子さえ渡せば、たとえ大親友でも、友人でも普通に裏切る。


今回も、楓だと思ったんだけどなぁ.......


つか、俺の俺の弱点知って、なんかいいことあんのかね。


楓「(まあ....五人×Aが推しカプだって言ってた陽キャ腐女子には、Aの弱点教えてんだけどね)」


話したことないのに、なんでそんなカップリングが出来るんだろう.....


楓「後で聞いてみよ」


この世の終わりのような顔をしてるAを横目に、そんなことを呟いた楓であった。

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