同じクラスにはモテ男共がいる

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木下「とりあえずは、この席で。見えないやつはいるかー？」


A「！！」


ここで手をあげれば、前に行くことが出来る！！


くっ.....でも後ろから二番目という席を譲りたくないっ.....


でも....こいつらに巻き込まれるくらいならっ......


A「っ！！」


意を決して、手をあげようとした。


ツツーー.......


A「ひ......あ、ぁ......っっ」


後ろから背中をなぞられ、ガタン！！と音を立ててしまった。


木下「？....どうした、A」


A「あ....せっ......」


言うんだ。今、言え。言うんだ！！

前に行きたいと......


兵助「言うなよ」


A「っ！！」


俺の机に片手をつき、そっと耳に囁いた。


木下「A？」


A「っ......イエ.....ナニモ.......」


立ち上がりかけてた俺は、大人しく席に座った。


兵助「いい子」


A「っ......」


同性に頭撫でられても、嬉しくないっつーの！！


もういい。この際席は諦める。


班に希望を.....


一人くらいで十分だ。


頼む。

この人気者の力を少しでも分散させてくれ。


A「......」


竹谷「グループ、一緒だといーな！」


ニカッとこっちを見て竹谷が笑った。


A「はは......そ、だね......」



俺のくじ運の悪さ。




ここまで来たら最強よね。

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