ボッチくんの奮闘 二

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配役や名目が決まり、衣装の作成や台本の作成が始まった。


A「あ、あの.....」


クイクイとタカ丸さんの袖を引っ張った。


タカ丸「ん？」


A「こ、この口吸いするところ.......」


タカ丸「うん。そこがどうしたの？」


A「ほ、ほっ、ほん、とうに、するんですか？」


ぼ、僕、口吸いなんて、したことないっ......

も、もしすることになったら.....


うぅ、むりぃ......


タカ丸「大丈夫。お客さん側からしたら、してるように見える。ここにするの」


トントンと口の端を指で叩いた。


A「ほっ......」


よかった.....

そっと胸をなでおろした。


タカ丸「さて、衣装を作ろうか。喜八郎達は、今七人の小人作ってるから、俺は白雪姫のを」


A「じ、じゃあ、僕は.....継母のを.....」


タカ丸「ん、頑張って作ろう」


A「は、はいっ」


糸と針、布を出して、型を取った。

そして、縫い始めた。


タカ丸「！A、上手だね」


A「い、糸の扱いは、慣れてます.....」


僕の得意武器が、糸と爆符の付いた苦無。

糸の扱いは、人一倍やってきたから。


縫い物は、得意だ。


タカ丸「そうなんだっ！」


A「ｺｸｯ.....だから、服を縫うのも繕うのも得意です」


タカ丸「へぇ！じゃあ俺も少し教わっていい？」


A「も、もちろんです」


タカ丸「ありがとうっ！」




タカ丸さんに色々教えながら、お洋服を作った。

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