俺は兄離れができない！！！

・ ページ5

・


A「とうとう一人になっちったな」


みんな呼ばれて、教室には俺だけ。


怖いし、なんか寂しいわ。



古川「A」


A「！.....僕の番ですね」


古川「ああ」


先生の顔が、少し暗い。


まあ、そうだよな。

三年生至上主義の景先生からしたら、この授業は地獄も同然。


初めて請け負った生徒の苦しい姿なんて見たくなかっただろうに......



A「すぅ......はぁ.......行きましょ。先生」


古川「ん」


景先生と共に、授業を実施する場所へ向かった。







A「失礼します......っ！」


俺は思わず、口元を押さえた。


歓喜はしてるのに残る、血の匂いと薬の匂い。


あ、ははっ......まじか、これ......



俺が、想像していた以上に.....



伊作「さ、入って」


A「はい」


部屋の中に入って、伊作先輩の前に座った。


中に入ると、さらに匂いが濃い....



俺は少し鼻がいいから、分かる。


俺が飲まされる毒は、血を吐くもの。


あ〜、やりたくねぇ。


伊作「大丈夫だよ。誰も死んでないから」


A「！そうですか」



よかった、誰も死んでないのか......



それなら、少し安心だ。



古川「さあ、始めるよ」


伊作「毒の授業......」


A「はい」



俺は、ゴクリと喉を鳴らした。

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す