俺は兄離れができない！

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A「っ、あに、き.....いた、いたいっ！」


雷蔵「なんで逃げるの」


A「っ！」


逃げようとした俺の腕を掴んだ兄貴。


やばい、やばい、やばい、やばい！

ミシミシ言ってる、腕ミシミシ言ってる！！

骨折れるって！！


雷蔵「Aが、僕を嫌うわけないよね。だって、Aは僕の弟なんだから。嫌うなんて、ありえないんだよ。ねぇ、A、聞いてるの？」


A「ひぇ」


ちょっと待って。

兄ちゃん、怖い。

おお、選択し間違えたね。完全にね。


まじ、やめときゃ良かった。


好奇心は猫も殺す。


よーーく分かりました。


雷蔵「ねえ、聞いてるの？A。ねえ、ねえ」


A「ひぇ....ご、ごめん....うそ、だから....」


怖くて、兄貴の顔が見れない。

怖すぎる。


雷蔵「ふぅん？兄ちゃん、そんな嘘つきにした覚えないよ？誰に唆されたの？」


A「いや、違う、違う！！宿題、宿題！！！」


まじ、そいつのこと殺しに行く勢いだったよ！？

おお、あっぶね！


雷蔵「宿題ね.....僕達もやったなぁ.....」


お？お？？

怒りがどこかへ行ったかな？


雷蔵「でも.....そーんな嘘つく悪い子は、許せないかな」


A「！！」


ぐいっと両頬を両手でつかみ、寄せられた。


兄貴、顔近いです。


雷蔵「ちょっと、おイタが過ぎるよ。A」


A「ひぇ、ごめ、なさい......」


雷蔵「やーだ」


A「おわっ！？」


兄貴に抱き上げられた。


雷蔵「僕の気が済むまで許さない」


A「あーーー」



どこに連れていかれるのだろうか。


多分、俺の部屋かな。

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