俺は兄離れができない！

兄離れをさせてくれ！頼むから！ ページ2

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俺は、不破雷蔵の実弟、不破A。

髪色以外はほとんど似てない。


兄が癖毛のタレ目に対して、俺は、つり目のストレートヘア。


兄は優しいが、俺はそうでも無い。

というか、短気なんだ。

温厚な兄と違って。



他にもいろいろ.....本当に、ほとんど似てないんですよ。これが.....



まあ、それはさておき.....


俺には悩みがある。


それは.....





兄離れができない事だ！！




あいや、俺が兄貴にベッタリなんじゃなくて.....兄貴が俺にベッタリなんだ。



だから俺は、忍術学園に入学してから、兄貴を徹底的に避け続けた。


入学した時から、現在まで.....家に帰っても、兄貴とは必要最低限しか話をしなかった。


行きも帰りも時間ずらしたりしたし......




だから俺は今、兄離れ出来てるんだ！！


いやぁ、嬉しい限りだね！！



A「はっはっはっ！！！よーーし！！今年も頑張るぞー！！」


両手を上に挙げ、大声で叫んだ。



A「俺は最強だぜ！！」


孫兵「脳筋」


A「おう、孫兵！よっ！」


孫兵「ん。で？今年もなの？」


A「当たり前よ！俺は立派に独り立ちすんの！」


孫兵「はいはい。ほら、行くよ」


A「うぃー！」


俺は元気よく教室を出ていった。



孫兵「不破先輩は、多分.......」


機会を伺ってるんだ。


Aを、どう捕まえるかを......


孫兵「今年は多分、もう無理だ」


だって、Aは気づかなかったけど、この三年間。


不破先輩は、いつだってAを見てた。


ほんと、怖いな。



A「まごへーー！！！置いてくぞー！！」


孫兵「今行く」



まあ、今年も頑張って逃げてね。A。


僕には、願うことしか出来ないから。

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