田舎者の奮闘記 いちだぁ！

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部屋が広かった。

自室案内してもらって、第一の感想だった。


A「ふぅ.....」


部屋に入り、みんなと別れた。

持ってきたものを一通り片付け終えた。


A「ちと散歩でもしてみっか！」


思い立ったら吉日！


俺は部屋を出て、歩き出した。







A「......迷っちったなぁ......」


ここは、陸奥国と違って土地勘がない....


A「やめておけばよかったなぁ.....」


このままじゃ、部屋にも帰れねぇ.....


A「困ったなぁ」


三郎「お前は、方向音痴なのか？それとも好奇心旺盛なのか？」


A「！さぶっ......鉢屋、先輩っ！」


三郎「無理して呼ばなくていいぞ」


A「すまねぇ....かたじけねぇ」


三郎「侍か？」


A「？」


三郎「いや、もうなんでもない」


A「そうけ」


三郎「ほら、行くぞ。部屋まで送る。慣れるまで、誰かと行動しろよ。ここ広いから」


A「ん！」


三郎「まったく.....」


三郎の手を握って、一緒に歩いた。


三郎「学園には馴染めそうか？」


A「そうだなぁ....みんな良い奴だった！」


三郎「それはよかった。あと、お前気をつけた方がいい」


A「？」


三郎「地獄の実技が待ってる」


A「なんですかー？それ」


三郎「まあ、明日わかるさ」


A「そうけ。ありがとー！」


三郎「その天然も直せよ」


A「？？」


三郎「ははっ」




ここの人達は、みんな優しいなぁ！


俺、ここに入ってよかったべ！






そう思い、一日を過した。

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