おじいちゃん系五年生 (ページ44)

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兵助の急な告白ページ44

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A「ふむ......」

教室で本を読んでるA。

尾浜「あ〜、んっ！ん〜！」

菓子を食べてる勘右衛門。

兵助「......」

俯いて、ぼーっと何かを考えている兵助。

雷蔵「〜♪」

ご機嫌で本を読んでる雷蔵。

三郎「......」

無言で変装用の仮面を作ってる三郎。

竹谷「〜♪」

口笛を吹きながら、生物委員会の備品の点検をしている八左ヱ門。

授業終わり、特に何をする訳でもなく、六人で集まり各々作業をしている五年生。

尾浜「A〜」

A「む、なんだ？」

尾浜「なんの本を読んでるの？」

A「官能小説だ」

尾浜「うぇ！？！？」

A「ははっ、冗談だ」

尾浜「ほっ.....」

A「まあ、半分はな」

尾浜「え.....ちょ、そういうのやめて！？冗談に聞こえないから！！」

A「はっはっは」

尾浜「はっはっは、じゃないよ！！」

実際読んでるのは、南蛮の本を日本語に訳したやつ。

少々、官能的な表現があるくらいだ。

尾浜「ねーえ、A」

A「ん？」

尾浜「Aって、春画とか持ってないの？」

A「そうさなぁ......」

全員が一斉に耳を傾けたのがわかった。

Aは、気づいてないようだけど......

A「官能小説は、幾らかあるが....春画はないな」

尾浜「Aって、欲とかないの？」

A「ふむ.....あるにはあるが.....特に支障は無いな」

尾浜「三郎、この子本当に十四歳？」

三郎「まあ、見た目はな......」

A「逆に聞くが、お主らはそんなに盛んなのか？」

尾浜「まあ、人並みには.....」

A「そうか......」

ない方がおかしいのか.....？

雷蔵「まあ別に、なくて困まるものでも無いし、別に大丈夫だと思うよ？あ、でも、いつかやる房術の時は気をつけてね」

A「ははっ、分かっておるよ」

竹谷「見た目は若いが、中身がじじいだからな。なくて当然だろ」

三郎「そうだな」

なんか、自己解決をしたようだ。