おじいちゃん系五年生

・ ページ22

・


A「ふむ.....」


男性「なあ、頼むよ〜」


困ったな.....


男性「なあ、一緒に行こうぜ？」


A「茶が飲みたいな......」


男性「奢るから。ね？」


A「ふむ......」


困ったものだ。少々しつこいな......


さて、どうするか。

店ではあまり問題を起こしたくない。女装だから、番傘も持ち歩いてない.....

扇子しかないな.....


しかし、無闇に叩いても....彼奴の機嫌を損ねて連れ去られる危険性もある。


A「さて、どうするか.....」


男性「おい、聞いてるのかよ！」


A「！」


湯呑みを持っていた方の手を引っ張られた。


そして.....


パリン.....


A「！！」


湯呑みが割れてしまった。


店主「お嬢さん、怪我はないかい？」


A「すまない....弁償する」


店主「気にしないでくれ」


A「俺の気が済まないんだ。本当にすまなかった....」


さて、さすがの俺も怒りそうだ。


A「お主のような奴について行くとでも思ったか？」


男性「あ"！？んだと！！」


A「！」


腕を振り上げられた。


A「っ！」


殴られる.....


？「おっと」


A「おや？」


男性が吹き飛ばされて行った。


？「随分危ないことをするね」


A「お主は.....」


どっかで見たことのあったような.....


A「！タソガレドキの.....」


雑渡「雑渡昆奈門だ」


A「すまない。助かった」


雑渡「いや、問題ないよ。でも、美人すぎるのも、考えものだね」


A「！」


頬を撫でられた。


雑渡「このまま、私が攫ってしまおうか......」


A「おやおや」


俺は、攫われてしまうのか？


竹谷「A、帰るぞ」


A「！八左.....」


女装は.....？


いつもの私服姿の八左ヱ門。


雑渡「残念、迎えが来ちゃったか.....」


A「！」


そう一言言って、消えてしまった。


A「八左ヱ門、女装は？」


竹谷「ま、気にすんな」


A「.....」


少し不服だ。


竹谷「んじゃ、帰るぞ」


A「！ああ」


八左ヱ門に手を繋がれた。


竹谷「.....」


A「！ふふ.....」


八左、耳が真っ赤だ。

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す