おじいちゃん系五年生 (ページ16)

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主の好きなものを知りたい兵助ページ16

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A「ふむ......」

ふと、太陽を見た。

A「少し席を外すぞ」

三郎「おー」

竹谷「今日はどのくらいだ？」

A「二時間くらいかな」

指で二を作った。

雷蔵「今日は、随分長いね」

A「今日は、友人が来るからな」

尾浜「友人って.....」

人間じゃない癖に。そう、勘右衛門は呟いた。

A「では、行ってくる」

そう言って部屋を出ていったA。

兵助「ねえ、Aはどこに行ったの？」

雷蔵「さあ？」

兵助「友人って、誰？この学園の人？」

竹谷「まあ、そうっちゃそうだな」

兵助「む.....」

なんで皆、濁すの......

兵助「ね、三郎」

三郎「ん？」

兵助「Aって、何が好きなの？趣味とか！」

三郎「さぁな」

兵助「む.....なんで濁すんだよ！皆して！」

尾浜「兵助」

兵助「....なに」

雷蔵「Aのことが好きなのは、兵助だけじゃないよ」

兵助「！」

竹谷「ここにいる俺らは、皆、Aが好きなんだよ」

兵助「.....」

みんな、Aが好き......

俺だけじゃない......

兵助「......」

少し、複雑そうな表情を見せた兵助。

尾浜「まっ、俺はお前達とだったら、共有してもいいと思ってるけどね」

雷蔵「僕も」

三郎「俺は、Aが幸せな方を」

竹谷「だが、他の奴には取られたくないな」

六年とか、な。

兵助「.....俺、Aの所行ってくる」

尾浜「え！？兵助！？」

兵助「絶対、お前たちと同じ場所に立つ！！」

そう言って、ドタドタと部屋を出ていった。

雷蔵「変な火、着けちゃったかな？」

三郎「まあ、いいんじゃないか？しかし、少し意地悪しすぎたか.....」

竹谷「ま、たまにはいいだろ」

尾浜「だね」

クスクスと笑う四人だった。