おじいちゃん系五年生

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〜医務室〜


兵助「怪我人を運んできました」


新野「ああ、Aさんですね」


A「新野先生でしたか.....伊作先輩は？」


新野「今日は当番じゃないんですよ」


A「ほっ.....」


腰を痛めてよく医務室に来るからな。伊作先輩には、よく叱られておる。


新野「兵助君、A君をここに寝かしてください」


兵助「はい」


布団に寝かされた。


新野「今日はどこら辺ですか？」


A「腰です.....」


新野「何をしたのですか？」


A「計450回の筋トレです......」


新野「あー.....とりあえず、軟膏を塗っておきますね」


A「ありがとうございます.....」


腰に薬を塗ってくれた。


A「助かりました。新野先生」


新野「いえ、さ、伊作くんが来る前に。もしかしたら、来るかもしれませんから.....」


A「了解した。兵助、帰るぞ」


兵助「うん。失礼しました」


A「失礼しました」



医務室を出た。



兵助「ねえ、A」


A「ん？」


兵助「この五年間、何回医務室行ったの？」


A「数え切れないくらい来たな....」


兵助「全部腰痛？」


A「ああ」


兵助「Aって、腰悪いの？」


A「いや、そこまででは無い。痛いは、痛いのだがな。一度、ぎっくり腰をやってから、妙に痛くてな......」


兵助「ぎっくり腰.....」


いや〜、あれは痛かったな......

三途の川が見えかけた。


兵助「何でやったの？」


A「何だったか.....確か、あ、あれだ。七松先輩に絡まれて、限界まで動いたら、こう.....グキッと......」


兵助「こわ.....」


A「兵助も気をつけるのだぞ？」


ぽんぽんと兵助の頭を撫でた。


兵助「....Aのが背低いのに.....なんか、やだな」


A「顔が赤いぞ？」


兵助「からかわないでよ！」


A「はっはっは」


兵助「もう......」



まだ、Aのが一枚上手のようです。

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