おじいちゃん系五年生

少し昔の話をしようか ページ2

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これは、俺たち五年生が一年生の時の話。


俺は、たまたま忍術学園の大木の所におった。


A「おや？」


大木に背を預け、体育座りをして泣いている子がいた。


A「彼奴はたしか.....」


同じクラスの.....確か、久々知兵助だったような.....


兵助「ひっく、ぐすっ......」


泣いておる.....


俺は、久々知が座ってる反対側に座った。

姿が見えないようにな。


そして......


A「なぜ泣いておるのだ？」


声をかけた。


兵助「だっ、誰！？」


A「ここの生徒だ。して、お主はどうして泣いておる？」


兵助「ぼく.....いつも何も出来なくて、い組の落ちこぼれなんだ.....」


おや？

俺の知ってる限り、そんなことは無かったと思うが.....俺の思い違いだったのか？


兵助「早く、出来るようにならないと.....勘右衛門にも迷惑がかかる....早く、全部できるようにならないと.....」


焦っておる。


焦ることはいい事じゃない。


A「ふむ......」


兵助「どうしたらいいの？もう、分からないよっ....」


ぐすぐすと泣き始めた久々知。


A「そうか、そうか。お主、焦っておるのだな？」


兵助「焦るよっ、だって....俺だけ、何も出来ないじゃ....みんなに迷惑がかかっちゃう....」


A「そうか.....」

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