皆の思考が怖すぎる件

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授業が終わり、校庭の木陰に座った。


A「はぁぁぁ......」


触れない限り、声は聞こえることは無いんだけど.....


A「いつ触れるか分からないから、油断ができない.....」


しんどい.....


A「はーーあ......次、目を覚ました時、何も聞こえなくなってるといいな.....」


そう言って、目を閉じた。





藍丸「寝てる.......」


A「ん、すぅ......」


藍丸「.....俺も......」


Aの横に寝っ転がった。


藍丸「ふす......」


しばらくして、すやすやと寝息を立て始めた。



A「すぅ.....」


俺って、地味だし、平凡だ。

俺なんか、好きになる要素なんて一つもない。

なんで、みんな、あんな心の声を.......


俺には分からないや。



───「A、大丈夫かな.....」


───「張り詰めたような顔してた......」


───「辛いことでもあったのかな......」



俺は、寝てても人の声が分かる。


誰の声.....ああ、藍丸先生だ.......


藍丸先生？？なんで？


A「んん.......」


目を開けて、横を向いた。


藍丸「すぅ、すぅ......」


A「藍丸先生.....」


寝てる.....俺の手を握って......


ああ、あれは、藍丸先生の心の声だったんだ.....


A「暖かいな......」


藍丸「んん....A.......」


A「おはよ、ございます」


藍丸「うん。おはよ〜.....」


目を擦りながら、起き上がった藍丸先生。


A「あ、では、僕はこれで......」


藍丸「あ、待って」


A「！」


パシッと腕を掴まれた。


A「な、何でしょうか......」


藍丸「無理しないで？」


A「大丈夫です。ありがとうございます」


心の声が聞こえない.....なんで.....


あ、そっか。


心の声と話してる言葉がリンクしてるんだ.....


そっ、か.....


A「ありがとうございます。失礼します」


藍丸「うん.....」


藍丸先生と別れ、自室に戻った。


藍丸「大丈夫かな......」


ちょっと、不安だよ......

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