皆の思考が怖すぎる件 (ページ45)

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A「......ん、ふぅ......」

パタンと本を閉じた。

藍丸「すぅ......」

朱理「んん.......」

A「ねてる......」

俺の膝で寝てる藍丸先生と俺を抱きしめたまま寝てる朱理先生。

A「う、動けない......」

寝てるのに、力強い。

離したくない意志を感じる。

A「どうしよう......」

動けないし、先生が起きるまで待つか......

A「ふ、ぁ......」

なんか、眠くなってきたな........

A「んん......くぅ.....」

二人の温かさにつられ、眠った。

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────「ふふっ、よく眠ってますね」

────「ああ。朱理先生も藍丸先生も最近寝つきが良くないと言っていたのだが、大丈夫だな」

────「そうですね」

────「二人共、Aの近くが落ち着くみたいだしな」

────「はい。幸せそうです」

土井先生と山田先生の声が聞こえる。

俺の近くが、落ち着く？

なんで？

────「そろそろ起こしてあげた方がいいですかね」

────「そうだな」

ああ、もう起きなきゃ......

暖かい。ずっと、このまま、寝ていたいな.......

土井「A、起きて」

A「ん、おはよう、ございます.......」

山田「おはよう」

A「山田先生、土井先生......」

土井「ん？」

山田「どうした？」

A「なんで、僕の近くが落ち着くって.....」

土井「！起きてたのかい？」

A「いえ.....僕、寝てても声は聞こえるから.....話してたの、聞いて.....」

山田「朱理先生と藍丸先生が戦忍出身なのは知っているな？」

A「はい」

山田「戦忍はな、寝ている時に襲われることなんて、ザラにある。朱理先生は、それで左目の視力を失い、藍丸先生は、その忍に腕を焼かれた」

A「っ......」

嫌な話だ。寝てる時くらい、そっとしておいて欲しいよね。

山田「それで、必然的にあまり寝れなくなってしまったみたいでな。だが、Aの近くは心地がいいらしい」

なんでだろう......

土井「お前は、お母さんみたいだからなぁ.....」

A「？？」

俺、そんな母親っぽいの？？

土井「包容力があるのさ。さ、ほら、二人を起こして、夕飯を食べに行こうか」

A「はい」

その後、二人を起こして、食堂でご飯を食べた。