Blue_39 ページ40
そんな夏休みの一週間はすぐに過ぎ、今日はついに海の家最後の日だ。
優「 2人とも!今までほんとにありがとな! 」
『 泣くの早いし!またいつでも来るからー! 』
朝から泣き出すゆうくん。まるでもう一生会えないような口ぶりで。
優「 そうだよな、つい、感極まって 」
『 ほら!早く朝ご飯食べちゃお!今日も忙しくなりそうだからね! 』
今日が終われば、那須にはもう会えないかもしれない。本当に最後かもしれない。
そんな寂しさを押し殺して、わざと明るく振る舞う。が、
雄「 お前、今日なんか変じゃない? 」
『 は?何が? 』
雄「 いや、別に… 」
珍しくそれ以上突っかかってくることもなく、会話は終わってしまった。
この1ヶ月間、口を開けば喧嘩ばかり。まともに話したことなんて一度もない。
もし、夏が終わったら、この恋も終わるのかな。
飛「 おはようございまーす! 」
優「 え!飛貴くん!?おはよう!今日早くない!? 」
飛「 へへ!2人とも今日が最終日なんで早く来ちゃいました! 」
優「 そっか!じゃあ店開けるまでゆっくりしてって!俺準備あるから先行くな! 」
ゆうくんは急いで朝食をかき込むと、急いでリビングを後にした。
『 飛貴くん朝ごはん食べた? 』
飛「 うん!ちょっとだけ! 」
『 よかったら食べてって?ゆうくんの料理めっちゃ美味しいから! 』
飛「 え!いいの!?
じゃあお言葉に甘えて〜〜 」
目を輝かせて那須の隣に座った飛貴くんと反対に、ごちそうさまでした、とあっという間に自分のお皿を片付け始めた那須。
『 え、那須もういいの? 』
雄「 朝はそんなにいらない 」
『 いつもめっちゃ食べてr………… 』
またしてもリビングの扉をピシャリと閉められてしまった。相変わらず人の話を最後まで聞かない。
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作者名:mii(みぃ) | 作成日時:2021年7月15日 18時