episode.41 ページ44
. (高嗣side.)
あの日、出会った海までやってきた
柔らかい砂浜に腰を下ろし
しばらく沈黙が続いた
夜の海、潮風が気持ちいい
どんどんと酔いが覚めていく
「夜の海っていいね 暗くてちょっと怖いけど」
『暗いとこ苦手?』
「少しね。さっきのお店の廊下薄暗かったから最初はちょっと怖かった、、、。
慣れたら平気なんだけどね。」
やっぱり、。
だからさっき廊下で立ち止まっていたのか・・・
「二階堂くん・・・・・・」
『ん?』
俺は隣にいる一ノ瀬さんの方へと目を向けた
彼女はまっすぐ前を見たまま。
次に何を言われるのか
その間でさえも焦れったく感じた
「私、二階堂くんにお礼を言いたいんだ」
『・・・お礼?』
「もう何年も昔だし忘れちゃったかな、
私達が入社して初めての冬。
廊下でうずくまって動けないでいた私を二階堂くんが助けてくれたの」
『え・・・、全然覚えてない・・・・・』
「医務室までわざわざ連れてってくれたんだよ
あの時ちゃんと言えてなかったから、、、、
助けてくれて本当にありがとう」
今度はまっすぐ俺の方を見て言う
『や、そんな 照れるから!//』
こんなに面と向かって感謝される事なんてないから
恥ずかしさを隠すために立ち上がって
彼女に背を向け、必死で全身の熱を冷ます
すると彼女もゆっくりと立ち上がった
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作者名:miimaru. | 作成日時:2019年5月26日 13時