episode.30 ページ33
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会議室の扉を開けると北山さんと、(おそらく)千賀くんの姿があった
すぐ傍の机にもたれかかって携帯を触ってる
北山さんが上目遣いにこちらへと視線を向けた
「Aちゃん こんにちは」
『お久しぶりです北山さん
・・・あの、この前はヘルプありがとうございました』
北山さんはたまにうちの店舗へ
手伝いに来てくれる
「そんな事言ってくれるのAちゃんだけだよ。
宮田と玉に関しては俺なんかフル無視だかんね?笑」
私の目線に合わせて話してくれる
これは北山さんのいつもの癖
『北山さんが来られる時
いつも2人嬉しそうですよ』
帰った後も みつ帰っちゃったよ〜って話してるし
「なんだかなー、あいつら俺の扱い雑なんだよな」
そう言いながらもどこか嬉しそうな表情
「ちょちょちょっと!近いよ2人!!!」
私たちの間に立つ二階堂くん
視界が遮られて二階堂くんの後ろ姿しか見えない
「あ、なに いたの? 」
「いたよ!それより千賀は!?」
「あっち」
顎と目線だけで合図する北山さん
私もその目線の先へと向く
そこには金髪あたまが目立つ千賀くんがいた
「僕実家の自分の部屋に洗濯機あるんですよ・・・」
「へぇー!凄いね!!」 「自分の部屋に洗濯機!?」
そんな会話が聞こえる
「なあ、全員集まったし そろそろミーティング始めようぜ」
北山さんの呼びかけに 店舗ごとに席へと着く
「そもそもみつ達待ってたんですけど〜」
「そうだよ北みつ、俺らずっと待ってたんだから」
北山さんは振り返って、
「な?あいつら俺には雑なんだよ、笑」
そう私に耳打ちする
いつもはしっかり者の北山さんだけど
弟に文句言われてるお兄ちゃんみたいで
なんだか可笑しかった
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作者名:miimaru. | 作成日時:2019年5月26日 13時