episode.29 ページ32
.(高嗣side.)
『ね、さっきあそこで何してたの?』
「資料室に用があって戻るとこだったの」
『俺なんか資料室に用事なんてできた事ないわ・・・』
真剣な顔して考え込んでると
「ふふ、二階堂くん長文とか最後まで読んでなさそう、、笑」
悪戯っぽく微笑む
『ちょっ、バカにしないでよ。笑』
「違った?」
『まあ・・・・・読まない、てゆうか読めない!
俺文章とか苦手だから。笑』
「だと思った。笑」
そのころころ変わる表情が全部新鮮で、
普段、大勢の前じゃ一歩引いてるタイプだから
誰も知らない彼女を知れた気がして嬉しかった
「そう言えば矢野さんの代わりに誰が来てくれたの?」
『あー、千賀ってヤツ。俺の同期だよ』
「千賀くんって言うんだ じゃぁ私とも同い年だね」
仲良くなれるかな〜 って楽しそうに言うから
さっきまで満たされていた心がチクッとした
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作者名:miimaru. | 作成日時:2019年5月26日 13時