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episode.12 ページ15
. (高嗣side.)
抱きとめた彼女は
か細くて、とても小さかった
さっき水を買いに行く時に見つけた
大きな木の下まで彼女を連れて行って
落ち着くまでその小さな背中をさすっていた
彼女の顔色が少し良くなったみたいだから
ずっと疑問だった事を聞いてみた
「え・・・、私の事知らないのに
こんなに親切にしてくれてたの?」
今度は彼女が驚いた顔をした
『だって・・ 動けないでいたから・・・』
「・・・・・・・・・そっか。
昔から優しかったもんね二階堂くんは」
『昔から・・・・・・?』
俺が尋ねると 彼女は頷いて
「このハンカチ、ちゃんと洗って返したいから
今日のとこは私に貸してくれないかな」
『え、でも、、』
「きっとまた会えるから」
そう言った彼女は
ふわっと俺に微笑みかけてくれた
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作者名:miimaru. | 作成日時:2019年5月26日 13時