episode.38 ページ41
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お酒もだいぶ回って
みんな何杯目か分からないぐらい呑んでる中、
私はチビチビと呑み進める
本当はビールなんてそんなに呑めないし
お酒も強い方ではない
みんな呑んでる中で私一人だけ
呑まない訳にもいかないし・・・
苦いビールを必死に流し込む。
そのせいか私もアルコールが回ってか
なんだか少しふわふわした気分になる
「一ノ瀬さん、休みの日とか何してるの?」
お酒で少し顔を赤くした二階堂くんが尋ねてくる
『予定が合えば誉さんとか会社の後輩の子と遊んだりするよ。あとは観葉植物育てたり、海が近いから散歩とかよくしてるかな』
改めて口にして言ってみると
ご老人みたいな休日の過ごし方だな・・・・・・
『なんだか年寄り臭いね、笑』
笑いながら付け加えて言うと
「そうかな?一人の時間大切にできてて俺は良いと思うけど」
少しアヒル口で目をクリっとさせて言うもんだから恥ずかしくなって目線を逸らした
「俺もサウナとかよく行くし、
あとねダイビング好きなの」
『ダイビング?すごい、ダイバーなの?』
「そう、この前も行ったんだけど いい写真撮れたんだ」
そう言って携帯の画面を操作しだす
手、綺麗だな・・・
私はその綺麗な手に見とれていた
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作者名:miimaru. | 作成日時:2019年5月26日 13時